こんにちは、IELTSに人生を振り回された経験のあるばっきー(@backyee)です!
前回書いたネイティブスピーカーが話す英語の特徴!スピーキングのスコアUP↑に!という記事の中で、IELTSにかぎらず、英語のあらゆるSpeaking 試験で高得点を狙うには、 “英語のネイティブスピーカーのように話すこと”が大事だと書きました!
まあいきなりこんなことを聞いても、「そんなこと言われてもできねぇよ!」って思いますよね。しかし、ある程度ネイティブスピーカーが話す英語の“特徴”を学ぶことで、試験で高得点を狙えるネイティブの英語を話すことができるようになります。
前回の記事では、ネイティブスピーカーの話す英語の“特徴”とは、
- できるだけ長めの返答をする
- ネイティブ特有の「〜, you know, 〜」や「〜, like, 〜」などの表現やLinking Phrases(※)を使う
- 同じボキャブラリーを何度もくり返し使わない
- 白黒はっきり答えない
とお伝えしました!
※Linking Phrasesがよくわからない方は、この記事を読んでみてください→How to use linking words in speaking
今日はもう少し詳しくIELTS Speaking がどのように採点されるのかを解説した後で、採点基準の1つである“流暢さと内容の一貫性(Fluency and Coherence)”についても書きたいと思います。
IELTS Speaking 試験:4つの採点基準
IELTS Speakingの採点基準は次の4つです。
- 流暢さと内容の一貫性(Fluency and Coherence)
- 語彙力(Lexical Resource)
- 文法の知識と正確さ(Grammatical Range and Accuracy)
- 発音(Pronunciation)
IELTS Speakingでは、まずこの4つの基準に対してそれぞれスコア1から9で評価します。たとえば、
- 流暢さと内容の一貫性(Fluency and Coherence)= 7
- 語彙力(Lexical Resource)= 8
- 文法の知識と正確さ(Grammatical Range and Accuracy)= 6
- 発音(Pronunciation)= 7
そしてこの4つのスコアの平均が、あなたの最終的なIELTS Speakingのスコアになります。
IELTS Speaking = (7+8+6+7)/4 = 7
になります。
採点基準(その1):『流暢さと内容の一貫性(Fluency and Coherence)』
『流暢さと内容の一貫性(Fluency and Coherence)』ってどういうことを言っているのかいまいちよくわからないですよね。ここでは要するにあなたの“英語の話し方”を意味します。 具体的には
- 長い返答を作る能力(長い返答を作るのに苦労しない)
- Linking Phrasesなどのネイティブらしい表現力
- ためらう頻度
- 話すスピード
- 自己修正の頻度
これら5つの要素から『流暢さと内容の一貫性(Fluency and Coherence)』のスコアが付けられます。
スコア6レベル
スコア6レベルでは、
- 多くの質問に対して長めの回答を作ることができ、その姿勢を見せている
- 幅広くLinking Phrasesを用いて、ネイティブらしい英語を話すことができている
- たまにLinking Phrasesが間違った使い方をされている
- ためらい/繰り返し/自己修正などがたまにある
要するに、いくつかミスはあるけれど、ネイティブスピーカーの話し方で長めの回答を作ることができていることを指します。 スコア6未満だと、比較的短い回答でネイティブらしくない英語を話してしまっている可能性が高いです。
スコア7レベル
スコア7レベルでは、
- 容易に長い回答を作ることができている
- 柔軟かつ幅広くLinking Phrasesを用いて、ネイティブらしい英語を話すことができている
- 返答がそのトピックに関連している
- ためらい/繰り返し/自己修正などがたまにある(しかし、理解や意味には影響を与えないレベル)
要するに、スコア6よりもミスのレベルが小さく、長めの返答でより多くのネイティブスピーカーらしい表現を使えている、ということを指します。
スコア8レベル
スコア8レベルでは、
- より流暢に幅広いLinking Phrasesを正確に使えている
- 長めの返答が容易に作れて、直接的にそのトピックに関連している
- たまにためらいや繰り返しがある
スコア8レベルでは、ネイティブレベルに非常に近い英語を話す必要があります。
『流暢さと内容の一貫性(Fluency and Coherence)』で大事なこと
『流暢さと内容の一貫性(Fluency and Coherence)』では、話すスピードを基にスコアが付けられていると勘違いされやすいのですが、実は話すスピードは採点基準のほんの一部でしかありません。 この基準で最も大事な要素は、回答の長さとLinking Phrasesなどのネイティブらしい英語を使うことです。
よくあるミス
受験者がよくやってしまうミスが2つあります。
1つ目は、採点基準を意識せず、質問の“回答”に集中しすぎてしまうことです。
次の2つの回答例がわかりやすいと思います。
質問:What do you like about your hometown?
悪い回答例:My hometown is Sapporo. Sapporo is very modern so I like the buildings. All over the city there are lots of new interesting buildings being built. When I was younger most of the buildings looked the same so it wasn’t as attractive as it is nowadays.
この答えは文法的には間違っていないですが、上で述べたような回答の長さやLinking Phrasesなどのネイティブらしい英語の表現ができていません。
良い回答例:Well you know, my hometown is Sapporo and you might not know this but Sapporo is very modern, so I suppose I would have to say I like the buildings. Actually, all over the city there are lots of new interesting buildings being built. In fact, it’s quite interesting to consider that when I was younger most of the buildings looked the same, so you know it wasn’t as attractive as it is nowadays.
回答としてはほぼ同じ内容ですが、回答の長さやLinking Phrasesなどのネイティブらしい英語の表現を示すことができているのが2番目の良い回答例のほうです。このレベルの回答ができれば、スコア7か8を取ることができると思います。
2つ目の問題は、聞かれていることと全く別のことを話すことによって、質問への直接的な回答を避けようとすることです。
どういうことかというと、たとえば、
質問:What sports do you like?
回答:I don’t like sports. I like computer games. My favourite computer game is Winning Eleven, and this game is very popular in Japan now. I like Winning Eleven because…
このように試験官は好きなスポーツについて聞いているのに、コンピューターゲームの話をすると間違いなく減点されてしまうので、注意しましょう。
まとめ
今日は、IELTSのスピーキングの採点基準の1つ目である『流暢さと内容の一貫性(Fluency and Coherence)』について解説しました。 その他の採点基準についても今後解説を加えていく予定です。
ではでは。
コメントを残す