IELTSスピーキングの採点基準について最近集中的に書いてきたので、
今日は簡単にまとめ記事を作成します。
採点基準を知ることの重要性
IELTSスピーキングは、ライティングの次に日本人の平均スコアが低いスキルです。
ぼくも23歳で初めてIELTSスピーキングを受けたとき、
こんなに難しい試験は受けたことがない!
と思ったことを今でも覚えています。
普段英語を話す機会がない日本人にとって、
英語のスピーキング試験ほどやりづらい試験ってないと思うんです。
では、ここからが本題ですが、
なぜスピーキング試験を受けるのに採点基準を知らなければいけないのか。
たぶん多くの人は、「採点基準なんてどうでもいい」とか、「スピーキング試験なんてとりあえず知っている単語や表現をたくさん使えれば良いんでしょ」と思うだけかもしれません。
ではみなさんは、
「フィギュアスケートの選手や体操の選手は採点基準を知らずに演技をしていますか?」
と聞かれたらどう答えますか?
絶対にそんなことはないですよね。
このような採点基準のある競技では、よくその基準が変更されます。
基準が変更されれば、選手もその基準に合わせて演技の内容を修正し高得点を狙います。
つまり、より高いスコアをとって勝負に勝ちたければ、
まずは、その演技がどのような基準で採点されるのかを知らなければ始まらないんですね。
現在、最も信頼性のある英語資格の一つであるIELTSでは、
世界のどこの会場で受けてどの試験官が採点しても同じパフォーマンスなら確実に同じスコアが出る
ようになっています。
なので採点基準をまず知ることが高得点を取るための最短距離だと思います。
採点基準①『流暢さと内容の一貫性(Fluency and Coherence)』
具体的な採点基準
・長い回答を作る能力
・どれくらい“簡単に”長い回答を作っているか
・ためらいの量
・話すスピード
・Discourse makers(次に何を話すかを示す言葉)/つなけるフレーズ/接続語の使用
・自己修正の量
採点基準②『語彙力(Lexical Resource)』
具体的な採点基準
・ありふれた言葉をできるだけ使わない能力
・イディオム表現の使用
・パラフレーズ(あなたが知らない言葉を説明する)
・馴染みのないトピックを話す能力
・正確な意味を伝える能力
採点基準③『文法の幅と正確性(Grammatical Range and Accuracy)』
具体的な採点基準
・文の構成力
・節の使用(従属節など)
・複雑な構文の使用
・時制の幅
・ミスの割合(各文におけるミスの量)
・ミスのレベル(簡潔な文でのミスか、複雑な文でのミスかなど
IELTSスピーキング試験の採点基準③:『文法の幅と正確性(Grammatical Range and Accuracy)』
採点基準④『発音(Pronunciation)』
具体的な採点基準
・いかに簡単に試験官が言われたことを理解できるか
・単語の強勢
・文の強勢
・イントネーション
・母語のアクセントの形跡
受験生のあるある勘違い
採点に全く関係がないもの
・回答の面白さやオリジナリティ
・態度の礼儀正しさ
・ボディランゲージ
・アイコンタクト
・回答の賢さ
・真実かどうか
・答えの正確性
・意見やアイディア
・見た目や服装
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