“ホームレス”というラベル【海外記事:What If People Only Judged You By Where You Live.】

こんばんは!

今日は久しぶりに読んでて興味深い海外の記事を見つけたので、自分なりに要点をまとめながら、シェアしようかなと思います!

今日紹介するのは、

What If People Only Judged You By Where You Live.

日本語に訳すと、

「もし他人が“どこに住んでいるか”だけであなたを判断したらどうなるだろう?」

という記事です。

筆者のジョーンズ氏は、最近ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで修士号を取得したイギリスの若手ライターの方みたいです!

この記事を読んで欲しい人
  • ホームレス問題に関心のある方
  • ホームレス問題に特に関心はないけど、3分くらい暇な時間がある方

もし仮に人のアイデンティティーが住んでいる家だけで決まるとしたら

アイデンティティーって難しい言葉ですよね。

辞書で調べてみると、

10分でわかる「アイデンティティー」”]アイデンティティー(identity)は、広義には、「同一性」「個性」「国・民族・組織などある特定集団への帰属意識」「特定のある人・ものであること」などの意味で用いられます。

(省略)

心理学・社会学・人間学などでは、「人が時や場面を越えて一個の人格として存在し、自己を自己として確信する自我の統一を持っていること」と説明され、「本質的自己規定」をさします。

”[三省堂辞書サイト

まあ辞書で調べてみても結構意味わかんないですよね(_😉

ここでは要するに、
「あんた誰?」っていう質問に、「私は〇〇の人です」って答えるときに〇〇っていうのがアイデンティティーです。

ジョーンズ氏は言います。

もし仮に人のアイデンティティーが住んでいる家だけで決まるとしたら」というのは、その人の持っている他の特徴、つまり人種とか年齢、性別、政治的信条、そば派かうどん派か、などをすべて無視して、

「私は“賃貸ワンルーム”の人」

「あなたは“シェアルーム“の人」

「君は“一軒家”の人」

のように“その人の存在”が定義されてしまうという意味です。

これってすごくおかしな話ですよね?

じゃあ、なぜ彼らは“ホームレスの人”なのか?

実は世界有数の都市ロンドンには、家を持てず路上で生活している人がかなりの人数います。

現在ロンドンは“住宅危機に直面している”と言われるほど、部屋の賃貸料が高騰していて、路上で生活する人の数は年々増え続けています。

これはぼくもロンドンで生活していたので、実感としてすごくよくわかります。

ジョーンズ氏は、次のように述べています。

ロンドンには、“ホームレス”と呼ばれる人達は20の国籍にまたがり、イギリスで暮らす“ホームレス”と呼ばれる人のうち12人に1人は大学の学位を持っています。

誰かを単に“ホームレス”と表現することは、このような事実を完全に無視していて、本当は様々なニーズや欲求を持つ人たちを、その“ホームレス”というラベルで1つのグループにくくってしまっています。

日本でも確かにそうですよね。ニュースをみていても、なんの疑問も持たず“ホームレス”という言葉を使っています。

なぜ人は“ホームレス”という言葉を使うのか?

“私はシェアルームの人です”とは表現しないのに、“彼はホームレスだよ”という表現が使われるのでしょうか?

ジョーンズ氏はこう説明しています。

彼らを“ホームレス“と当たり前のように表現することで、彼らが困難に直面していることも当たり前のように捉えさせようとこの社会が仕向けているからです。

こうすることで、もしその人が仮に自分自身で生計を立てることができず、生活を改善することができなければ、その人は“理性を欠いている無責任の人”だと捉えるように仕向けています。

彼らが“ホームレス”であることを意図して選んだのなら、どんな保護も受ける資格はないかもしれません。

しかし、誰が“ホームレス”であることを自ら選ぶと思いますか?

“ホームレス”という言葉で彼らをひとつにくくることは、まるで自分がそうなることを選択したかのようなニュアンスが含まれています。

これは、家を持てないという困難に直面する人々自身の行動に問題があり、高騰する賃貸料や、破綻している社会保障システム、医療・福祉への不十分な投資といった問題から目を背けさせようとしています。

家を持たない人がいることを当然のように捉えさせるための言葉、それが“ホームレス”なんですね。

彼らも夢や希望を持っている同じ人間

確かに“ホームレス”という言葉を聞くと「あ~、ホームレスなんだ」で片づけがちじゃないですか?

結局ジョーンズ氏が主張したかったことは、

自分たちは自分たちの生活で忙しいといった理由で、多くの人は家を持たないで苦しんでいる人たちを無視しがちです。

社会がその困難に苦しんでいる人たちをどのように扱っているか、そしてそれを当たり前のことと捉えることをやめたら何が起こるか、について考える必要があります。

あなたがどう思おうが、彼らも好き嫌いがあり、夢や希望を持っている同じ人間。

もし今度あなたが仕事に行く同じ道の角で座っている人を見かけたら、少し立ち止まって彼らと話をしてみませんか?

そば派かうどん派かを聞くのは、悪くないスタートだと思いますよ。

個人的に思うこと

“ホームレス”っていう言葉って普通に使っちゃいますよね。

でもジョーンズ氏が指摘しているように、よくよく考えてみるとすごく失礼な言葉で、彼らにはしっかりとしたアイデンティティがあるのに、それを“ホームレス”というラベルで一つにくくってしまうことが多いと思います。

ぼくが執筆した論文でも、コミュニティを一つにくくってしまう弊害ということを研究したこともあるので、何かそのことと通じる部分があるなぁ、と感じました。

※ジョーンズ氏の引用は、結構意訳しているので、細かいニュアンスを知りたい方は原文(What If People Only Judged You By Where You Live.)へどうぞ。原文ではそば派かうどん派ではなく、好きなカレーの味はどっち派みたいな感じです。

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ABOUTこの記事をかいた人

個人ブログ『Backyee.com 』で日々好きなことを綴っています。2017年9月より青年海外協力隊コミュニティ開発でスーダン・カッサラへ派遣予定です。あまり目立たないけど実は貢献してる、マケレレのような存在になるのが夢です。