今日は、IELTSスピーキング・パート1の7つの質問のカタチの7番目、“Would”を使う質問について解説します。
- Would you like to move to another city in the future?(将来他の街に引っ越したいですか?)
- Would you like to change your job?(仕事を変えたいですか?)
- Would you like to live near sea?(海の近くに住みたいですか?)
- Would you like to learn another foreign language?(他の外国語を学びたいですか?)
- Would you like to be in a film?(映画に出たいですか?)
- What would you like to change about your city?(あなたの街で何を変えたいですか?)
- What would you like to change about your school (school in the past)?(あなたの学校で何を変えたいですか?)
- Would you like to change your name?(あなたの名前を変えたいですか?)
- What job would you like to do in the future?(あなたは将来どの仕事をしたいですか?)
- Would you like to live in a foreign country?(あなたは外国に住みたいですか?)
- Would you like to be a professional photographer?(ブロのカメラマンになりたいですか?)
といったような質問です。
スコア4〜5の回答例
Q: Would you like to change your name?(あなたの名前を変えたいですか?)
A: No, I don’t want to change my name. In fact I think I’m really fond of my name because it has quite a deep and significant meaning, and as well as this, my mother chose it for me so she doesn’t want me to change it. Actually, I am sure I will never change my name!
意訳:いいえ、ぼくは名前を変えたくないです。実際にぼくは本当に自分の名前を気に入っていると思います。なぜならぼくの名前にはかなり深く大切な意味があります。また同様に、母は、ぼくのためにこの名前を選んでくれたので、彼女は名前を変更して欲しくないと思います。実際に、ぼくは自分の名前を変えることはないと思います。
回答の中身は別にして、これは良い回答でしょうか?
長文で答えているようで良さげな回答に見えますが、これは実はあまり良い回答ではありません。
スコア7以上が取れるデキる回答
実はWouldを使った質問では、試験官は受験者の回答のあるポイントを注意深くチェックしようとしています。
Wouldを使う質問に関しては、文法がとても重要になります。基本的なルールとして質問で“would”が使われている場合、回答にも少なくとも1つはwouldやcould, mightを含める必要があります。
要するに試験官が受験者に期待しているのは“仮定法”を使うことです。
仮定法の作り方
仮定法は次のようなカタチをしています。
If + 過去形, would / could / might +不定詞
例えば、
If I lived near the sea, I would be able to eat fresh seafood.(もし私が海の近くに住んでいたなら、私は新鮮な魚介類を食べることができるんだが)
If I had the time, I would go for travelling.(もし私に時間があったなら、私は旅に出ることができるだろうに)
仮定法は、現在か未来のことを話していますが、起こる確率が低い出来事に対して使います。例えば、
If I worked in a factory, I would be tired every day! (私が工場で働いていたなら、私は毎日疲れているだろう)
ただしこの場合でも、私は現在工場で働いていないですし、将来働く可能性も低いです。仮定法を使うことでそのことを暗示することができます。
Would you like to move to another city in the future?と聞かれた場合は、
I would like to change cities if I had the chance. や If I had the chance, I would like to move to another cities.と回答します。
これだけではもちろん短いので、次のように理由や詳細を加えます。ここでもさらに仮定法を使えればより高スコアが狙えます。
I would like to change cities if I had the chance, because if I lived in a different city I would make lots of new friends and I could try lots of new kinds of food. Also I might be able to find a well-paid job.
意訳:もし機会があったなら、ぼくは違う街に引っ越したいです。なぜなら違う街で暮らしていたなら、ぼくは多くの新しい友人を作ることができるだろうし、新しい食べ物を食べることができるからです。そのうえより給料の高い仕事を見つけることができるかもしれません。
もちろん否定的な回答をすることもできます。
No I wouldn’t like to move to another city, because if I lived in another city I wouldn’t have any friends.
意訳:いいえ、ぼくは別の街に引っ越したくないです。もし仮に別の街で暮らすなら、ぼくは一人も友人を持っていないからです。
否定的に答える場合でももちろん理由や詳細が必要で、それらを仮定法を使って述べることができればより高スコアを取ることができます。
Opening Phrases(オープニング・フレーズ)
受験者はよく次の表現から回答を始めることがあります。
I never thought about it. (それを一度も考えたことがない)
これはネイティブスピーカーは使わないので、あまり良い回答ではありません。
次のような表現を使うのがベストです。
- Well, quite honestly I don’t think I’ve ever thought about that, but I guess…
- Actually, this isn’t something that I’ve ever considered, but in short…
- I’m not really sure how to put this, but I suppose generally speaking…
デキる回答
今までのことからデキる回答は次のようになります。
Q:Would you like to move to another city?
A:Actually, this isn’t something that I’ve ever considered, but in short I suppose I would possibly consider moving cities, especially if I had the chance to move to a coastal city. If I lived in a seaside city I would be able to hang out on the beach every day and I would also have the opportunity to get into water sports like scuba-diving and possibly surfing.
意訳:実際、今まで考えたことがなかったのですが、もし仮に海岸沿いの街に引っ越す機会があったなら、おそらく違う街に引っ越すことも考慮するだろうと思います。海沿いの街で暮せば、毎日ビーチをブラブラすることができるだろうし、さらにスキューバダイビングやおそらくサーフィンなどのウォータースポーツを楽しむ機会を得ることができるだろうと思います。
この回答の注目ポイントは2つあります。
1つはconsider のあとは to + 動詞ではなく、動詞 + ingというカタチになることです。
そしてもう1つは、次のようなLinking phrases(リンキング・フレーズ)を使っているということです。
- I imagine I would possibly think about(動詞 + ing)…
- I guess I would maybe contemplate(動詞 + ing)…
- I would perhaps reflect on (動詞 + ing)…
例えば
Would you like to learn another foreign language?(別の外国語を学びたいと思いますか?)
Well, quite honestly I don’t think I’ve ever thought about that. But I guess I would maybe contemplate taking up a new language.(うーん、正直に言うと今までそのことについて考えたことがありませんでした。しかし、新しい言語を学ぶことを考慮するかもしれません)
このような回答はよりハイレベルな構文を使っているので、ただ単に I suppose I would like to move to another city…と答えるよりも高スコアを狙うことができます。
まとめ
この記事では、7つの質問のカタチであるWouldを使った質問について取り上げました。使える表現がたくさんあると思うので 、是非参考にしてみてください。
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